ロイヤルカナンは、さまざまな種類が発売されていて、それぞれが高いシェアを誇っているキャットフードです。
- 子猫用、老猫用などのライフステージ別のフード
- 肥満対策、毛玉対策、歯石対策などの機能別のフード
- 腎臓サポート、pHコントロールなどの療法食
猫の飼い主なら、誰もが知っているロイヤルカナン。ロイヤルカナンには酸化防止剤としてBHAという物質が使用されています。このBHAの「発がん性」に対する実験結果に、多くの飼い主が不安を感じているという状況があります。
※今回、誰もが知っているキャットフードということで、ロイヤルカナンを例に出しましたが、BHA、BHT、エトキシキンといった酸化防止剤は他の多くのペットフードにも使用されています。
酸化防止剤の必要性について
酸化防止剤は、食品の酸化による害を防ぐために必要な添加物です。
どんなに良いフードでも、時間がたつと体に有害な物質へと変化します。酸化したフードを体内に取り入れると、体の組織や臓器に障害を起こし、老化を早めたり、ガンなどの生活習慣病の原因になると言われています。何より、猫にとって美味しくないでしょう。
また、フードに酸化防止剤や保存料を添加することで、フードの品質を保ち、広く流通させ、安全に食べることができ価格を安定させることができます。酸化防止剤や保存料があるおかげで簡単に、そして常識的な価格で猫に食事を与えることができる訳です。
こうした側面を無視して、いたずらに「危険だ!危険だ!」と騒ぎ立てるのは、私個人としては「違うのではないか」と思っている次第です。
人間の食べ物にも添加物は溢れている
この種の話は何もペットフードに限った話ではありません。人間の食べ物でも、まったく同じことがいえますよね。
例えば、私はコンビニで買ったおにぎりとかサンドイッチとか、平気で食べていますが、それらもラベルを見ると驚くほど多くの添加物が使用されています。添加物を使っていない食べ物を探すことのほうが難しいでしょう。
「添加物を使用しているのは事実だが、使用している量はごく少量である。なので健康上特に問題がないと認識している。事実、添加物が原因となるような苦情やトラブルは起きていない。」というのが食品会社の立場です。我々消費者はそれを信じるしかないと思います。
BHAに関するロイヤルカナンの説明
ロイヤルカナンの公式ホームページではBHAに関して次のように説明されています。
- 食品添加物の使用基準には、一日摂取許容量が法律で定められています。
- ロイヤルカナンのドライフードに含まれるBHAの量は、使用基準の数分の一です。
- 実験でラットに発がん性が認められた量は、この量の500倍以上に相当します。
- 実際にドライフードに含まれる量のBHAでは、発がん性は認められません。
私はこの説明は「常識的で信用できる」と思っています。
本当に危険ならロイヤルカナンは存続していないはず
ロイヤルカナンは決して新しいメーカーではありません。またBHA自体は何十年も前からペットフードの酸化防止剤として使用されてきています。
もし長年の間にロイヤルカナンのフードを食べ続けた犬猫にがんが多い、または短命だった、などの状況が確実であれば、大問題になってしまい、メーカー自体存続していないのではないでしょうか?
やはり商品は値段相応です。ロイヤルカナンは、それほど高価ではない一般的なペットフードです。そう考えると、値段相応の常識的な商品だと思います。
ホームセンターやスーパーなどで売っている、「あまりにも安すぎる」ペットフードに比べれば、余程「安全」だと思う訳です。
できる範囲の中で、できる限り良いフードを
それぞれの飼い主の経済状況によって、猫の食事代に使うことができる金額は違ってくるでしょう。私の家も、それほど余裕がある訳ではありません。ましてや5匹もいます。(笑)
できる範囲の中で、できる限り良いフードを与えてあげれば良いのではないでしょうか?
ちなみに「猫にはどうしても無添加のものを」という方には、カナガンやシンプリーといったプレミアムキャットフードがおすすめです。