室内飼いによる運動不足や、避妊・去勢手術の影響で、肥満猫が増えています。人間と同様、猫も肥満になると、さまざまな病気にかかりやすくなります。
- 心臓病
- 関節炎
- 糖尿病
- 呼吸器障害
- 肝機能低下
- 生活習慣病
猫の肥満解消のために、ダイエット用キャットフードを与える場合の注意点について解説します。
低カロリーキャットフードの質に注意
猫の肥満も人間と同じく、摂取カロリーが消費カロリーを上回る、いわゆるカロリーオーバーによって体内に脂肪が蓄積されることが原因です。(避妊・去勢手術後の猫は、ホルモンバランスの変調で肥満になるケースもあります。)
ダイエットのためには、カロリーをセーブしなくてはならない訳ですが、与える食事量を急激に減らしてしまうと、猫も空腹感にさいなまれてしまいます。
そこで、今までと同じ量の食事を与えてもダイエットの効果が得られるように、低カロリーのキャットフードを与える訳です。ここで注意すべき点は、低カロリーキャットフードの「質」です。
質の悪い低カロリーフードは逆効果!
質の悪い低カロリーフードは、総エネルギー量を下げるために、高カロリーのタンパク質を減らし、炭水化物で「量増し」しているものが殆どです。
フードの原材料の表示は使用料の多い順に記載するよう法律で決まっています。最初に「穀類(とうもろこし、米等)」などと表示されているフードは、炭水化物で量増しされた質の悪いフードです。
炭水化物とは、三大栄養素「脂質・糖質・タンパク質」のうちの「糖質」のことです。完全肉食動物の猫の腸は、炭水化物の吸収には不向きです。不向きなだけでなく、負担になることもあります。炭水化物は猫のエネルギー源として利用されにくいのです。
質の悪い低カロリーフードを与え続けると、利用されない炭水化物が猫の体の中で脂肪に作りかえられて、蓄えに回ってしまうことがあります。
そうなると、脂肪は増える、タンパク質は減る、筋肉が落ちて基礎代謝で使われるエネルギーが減る、という悪循環に陥ります。つまり筋肉の少ない太りやすい体質になり、ゴロゴロしてばかりいるような猫になってしまうのです。
完全に逆効果ですね!
健康的なダイエットとは?
ダイエット目的で、低カロリーのキャットフードを与える場合は、できるだけ炭水化物(穀類)の使用が少なく、タンパク質が多く含まれているフードを選ぶほうがいいです。原材料の最初に「○○肉」と表示されているフードが、消化吸収の良いタンパク質が多く含まれているフードです。
このように質の良い低カロリーフードを与えることで、まず筋肉量を増やし、基礎代謝をあげ、普段の生活で消費されるエネルギー量(カロリー消費)を増やすことによってダイエットに繋げていくのです。
健康的なダイエットという考え方ですね。
カナガンキャットフードについて
カナガンというおすすめの全年齢向けのキャットフードがあります。
タンパク質の含有量が高く、穀物は不使用です。筋肉量を増やし、基礎代謝をあげ、普段の生活で消費されるエネルギー量を増やす健康的なダイエットには、まさにうってつけのキャットフードです。
カナガンはチキン70%のフードです。タンパク質が豊富なためゆっくりと消化吸収され、空腹感が軽減されます。「満腹感サポート」という意味でも、優れたフードです。
食事は猫にとって、大切な「楽しみ」でもあります。できるだけ質の良い美味しいフードを与えてあげたいものですよね。