やっとの思いで猫にシャンプーしたのはいいが、そのあとドライヤーを嫌がってなかなかジッとしてくれない。逃げようとする猫を抑えたり、なだめたり(笑)、うまく乾かすことができなくて困っている方も多いと思います。
夏場なら、ドライヤーをどうしても怖がる猫は、「タオルでよくふき取ってあげるだけでもいいかな?」と思うものの、抵抗力の弱い子猫や高齢猫は風邪をひいてしまわないか心配。
寒い季節なら、しっかり乾かしてあげることは、猫にシャンプーをするための必須条件です。
シャンプーした後の猫を、上手に乾かす方法を調べました。
ドライヤーを嫌がる理由
猫は聴覚が発達した動物です。人間にとっては単なる「大きな音」でも、猫にとっては恐怖を感じるほどの「爆音」に聞こえています。掃除機とドライヤーは猫が「怖い」とストレスを感じる2大家電です。
また、前にドライヤーで乾かしたときに、気づかないうちに猫に熱風を当てすぎて、イヤな思いをさせていたというケースも考えられます。
嫌がる猫には、こんな方法
ドライヤーを使う前に、タオルでしっかり水気を取っておくことが大切です。ドライヤーを使う際は、近づけすぎて熱風が猫に当たりすぎないように、気を付けてあげてください。
キャリーバッグに猫を入れて、外側からドライヤーを当てる、という方法があります。猫が嫌がって逃げるのを防げるので、効率的に体を乾かすことができます。また、直接風が当たらないので、恐怖心を軽減してあげる効果も期待できます。
ドライヤー以外の方法は?
どうしてもドライヤーがストレスになってしまう猫には、違う方法を考えてあげたほうが良いかもしれません。
こたつを利用する
「猫はこたつで丸くなる」という歌にもあるように、こたつを利用するのもひとつの方法です。タオルでしっかり拭いて水気をできる限りとってから、こたつに入れてあげればしっかりと体を乾かすことができます。
ただし、こたつは猫にとって危険な場合があります。思わぬ悲しい事故につながる危険がありますので、最大限の注意が必要です。
布団乾燥機を利用する
ドライヤーに比べて音も静かなので、猫も比較的落ち着いて温風に当たってくれます。蛇腹ホースを持って、乾かしたい場所にピンポイントで温風を当てても良いですし、ホースを置いて猫の体全体に温風がかかるように使っても良いです。
お持ちの方は、是非一度、試してみることをオススメします。
そもそも猫にシャンプーは必要?
猫は元来、体が濡れることを嫌う(怖がる)動物です。どんな猫でもシャンプーが必要というわけではありません。短毛猫や、抵抗力の弱い老猫は、避けてあげたほうが良い場合も多いでしょう。
シャンプーが必要なのは、ペルシャ猫などの長毛の血統猫たちですね。これらの猫は、人の手助けが無ければ、毛がもつれたりして不健康な状態になります。基本的なお手入れがシャンプーをすることなのです。
ですから、こういった長毛の血統猫を飼う方は、できるだけ猫が小さいうちからシャンプーやドライヤーに慣れさせることが大切ですね。子猫の時期は柔軟性がありますので、この時期に慣れることができれば、大人になっても大丈夫な確率がグッと高まります。