抜け毛対策、ノミ・ダニ対策、またスキンシップという意味でもブラッシングは大切です。しかし、ブラッシングを嫌がる猫も多いですよね。
このページでは、猫をブラッシングに慣れさせるコツを解説します。
ブラッシングに慣れさせるコツ
なんとかブラッシングをしてあげたいと思っても、そもそも触られるのがあまり好きではない猫もいますよね。子猫のときからブラッシングに慣れさせればうまくいくことが多いのですが、大人になってしまってからでは警戒してしまって思うようにいかないことも多いものです。
そのような猫をブラッシングに慣れさせるためのコツをまとめました。
寝ているときを狙う
触られるのがあまり好きではない猫なら、ブラシを持って無理に抑えつけようとしても逃げられてしまいます。ここは、やはり一番油断しているとき、無防備なときを狙いましょう。
猫が一番無防備なとき、それは寝ているときですね。(笑)猫が寝ているときに、「こっそり」やってあげましょう。
いきなり始めない
いくら寝ているときでも、いきなりブラシをガシガシ押し当てたら、猫もびっくりして飛び起きてしまいます。最初は、なるべく起こさないように優しく手で撫でてあげましょう。
猫が薄目をあけて、ゴロゴロ言ってくれるようならチャンスです。撫でながらそっとブラッシングを始めます。
ポイントは、手で撫でているのか、ブラシを使っているのか、猫に気づかせないようにすることです。ブラシの感触に慣れさせることが大切です。
警戒する猫なら、ここまでの工程に何日もかけるつもりくらいの方が良いです。
ブラッシングの順序
ブラシの感触に慣れてきたら、本格的にブラッシングしていきます。最初は頭の後ろや首周りなど、猫が比較的嫌がらない場所からブラッシングします。
猫がじっとしているようなら、徐々に背中に向かってブラシをかけていきます。そしてその勢いで腰からしっぽに移動します。
しっぽまで来たら、なるべく猫を刺激しないように、そっと仰向けにしてお腹をブラッシングします。仰向けにするときは、膝の上に乗せると、うまくいくことが多いですね。
猫の毛の方向に沿ってブラッシング
猫の毛は一定の方向に生えています。
背面は頭の後ろから背中、腰、尻尾と上から下に向かっています。お腹は両側から、中の方向に向かっています。顔はヒゲの方向です。
この猫の毛の方向に沿って、優しくブラッシングしてあげましょう。
ブラッシングの効果
ブラッシングには次のような効果があります。
- 抜け毛を取り除けるので、猫が毛づくろいのときに、大量に毛を飲み込むのを防ぐことができる。
- 皮膚が適度に刺激されて血行が良くなるので、皮膚病などの予防になる。
- 定期的にブラッシングをしていると、猫の体調もチェックできる。
- ノミやダニの予防にもなり、汚れや老廃物も落とせるので清潔になる。
- 毛並みをきれいに整えられる。
- 飼い主とのコミュニケーション(スキンシップ)になり、信頼度も上げられる。
猫用ブラシを使う
猫のブラッシングをするときは、人間用のプラスチックのくしやブラシなどは使わないほうが良いです。プラスチックやナイロン製のものは、静電気や切れ毛を起こしやすく、猫の皮膚を傷つける可能性もあります。
「獣毛ブラシ」と呼ばれるブラシがあります。その中でも、一番無難なのは、豚毛でできた獣毛ブラシです。最初はこの豚毛の獣毛ブラシを基本に行えば大丈夫です。
猫用ブラシはペットショップで買うのが良いですね。迷ったら店員さんに相談もできます。