シッターの語源である「sit」のもともとの意味は、「すわる、腰をかける」ですね。そこから派生した用法として「sit」にも留守番や子守をする「baby-sit」という意味が生まれました。
このページでは、ペットシッターの基本的なサービスについて見ていきます。
基本サービス
猫にとって一番良い環境は、住み慣れた自宅であることは間違いありません。特に高齢猫にとって一番必要なのは「落ち着ける場所」です。
移動や生活環境の変化は、猫にとって私たち飼い主が想像する以上にストレスを感じてしまう可能性があります。知らない場所で狭いケージに長時間入れられたり、他の動物と一緒にすると、食欲が落ちたり、ひどい時は体調を崩してしまうことも少なくありません。ペットホテルの一番心配な点はここですよね。
ペットシッターの基本サービスは、飼い主の家に出向いて、家を留守にしている飼い主に代わって、「いつも通りの環境」で「いつも通りの生活」ができるようにペットの世話をすることです。
- 食事の世話
- 飲み水の入れ替え
- トイレ掃除
- 遊び相手になる
- 散歩(犬の場合)
これらを飼い主に代わって、行ってもらえます。
また、例えば庭の植木の水やりとか、新聞の取り込み、部屋の換気などペットの世話以外のことも、シッター時間内で可能なことはやってもらえることが多いようです。
やはり飼い主にしても、ペットシッターの印象が良ければ、「また次もお願いしたい」という気持ちになります。留守中に気になることは、常識的な範囲で依頼してみても良いのではないかと思います。
事前打ち合わせ
ペットシッターは、電話をしたら、すぐに直接来てくれるといったサービスではありません。どの業者でも必ず事前に打ち合わせがあるはずです。
その打ち合わせの際に、ペットの健康状態や性格などを詳しく説明しておきます。
うちの場合は猫が5匹ですから、この子は神経質、この子は人見知り、この子は猫エイズのキャリアだから留守中はケージに入れて欲しい、といった感じでできるだけ詳しく事前打ち合わせのときに伝えておきましょう。
またかかりつけの動物病院を伝えておくことも大切です。
健康チェック
ペットシッターのサービスは、ペットの世話だけではありません。ペットの健康状態のチェックも大切な仕事です。
- 食欲はあるか?
- 元気はあるか?
- 体のどこかを気にしたり、痛がる様子はないか?
- トイレの掃除をしながら糞尿の状態をチェック
万一、ペットにケガや病気の症状が見られたときには、飼い主に代わって動物病院に連れていきます。
ただ、世話をするだけでなく、ペットの心身にの健康に十分気を配るのがペットシッターの大切な役割なのです。
動物好きでプロ意識を持った人でないと務まらない仕事ですね。