生まれたての赤ちゃん猫の飼い方・育て方のポイントを解説しています。前回まで食事、保温、排泄の3つにフォーカスして解説してきました。今回は少し趣を変えて、赤ちゃん猫の情緒的な部分にスポットを当てたいと思います。「社会化期」についてです。
「社会化期」について
社会化期とは、生後2週目くらいから9週目くらいにかけての期間です。猫はこの時期に接した人や動物に対して、警戒心を解き親しみを持つと言われています。
ですからこの時期に、できるだけたくさん遊んであげたり、多くの人と会わせてあげることが大切です。犬と同居させる場合なども、できることなら幼いときから慣れさせてあげた方が、成猫になって突然一緒にするよりも格段に楽に打ち解けてくれるでしょう。
食べ物もこの時期にいろいろな種類(味)のものを食べさせてあげると偏食にならずに済みます。 また、例えば爪切りとかブラッシングとか、キャリーバッグやケージに入れることとか。成猫になってしまってからではなかなか慣れてくれないようなことでも、幼いこの時期に教えてあげることができれば楽に覚えてくれるでしょう。
私はこれまでに本当に多くの猫と接してきました。全員、野良猫出身ですが、性格は千差万別。猫は本当に感情の豊かな動物です。
- 気の強い猫
- 気の弱い猫
- 優しい猫
- 意地悪な猫
- 周りに気を使う猫
- 自分の事しか考えない猫
- 人なつこい猫
- 警戒心の強い猫
- 名前を呼べばニャンニャンニャンっと言って飛んで来てくれる猫
- 呼んでも呼んでもシカトする猫
猫の生まれ持った性格も大きいとは思うのですが、少なくとも「人なつこい猫」になってくれるかどうかは、この「社会化期」の経験が大きいと思います。 まぁ、どんな性格の猫であろうと結局はみんな可愛いですけど・・・