猫は人間よりもずっと速く年を取っていきます。7才で、すでに人間でいえば50歳にさしかかる頃。外見はそんなに変わらなくても、少しずつ衰えが始まります。
猫にいつまでも元気で長生きしてもらいたい。私たち飼い主の願いです。
長生きの秘訣を考えてみましょう。
「大切だ」と猫に伝える
近年、猫の平均寿命は急激に伸びています。家猫の平均寿命は15才。20年以上生きる猫も珍しくありません。
かつては5才ほどで亡くなることも珍しくなく、本来の臓器の耐用年数は5~6年とも言われています。それがここまで平均寿命が延びてきた背景には、食生活や生活環境の向上があります。(飼い猫の場合ですが)
もちろん、飼い主の意識の向上も大きいですね。「猫も元気が無くなったら、動物病院に連れて行こう」そう考える飼い主が増えてきたということです。
食生活、生活環境、医療、もちろんどれも大切なことです。しかし、一番大切なことは、それらのことを通じて、猫自身が「自分は、飼い主さんから大切にされているんだ」と感じることではないでしょうか?
うちの猫の場合
猫にも心や感情があります。それはもう絶対です。毎日、「おはよう!」とか「元気か?」とか声を掛けてあげたり、頭を撫でてあげたり。そういったことは、確実に猫に伝わっています。
私の家に栗(クリ)という8才になるメス猫がいるのですが、この子が私の高齢の母親に物凄くなついています。母親に撫でてもらったり、横になっている母親の体の上で寝ているときなど、それはそれは本当に幸せそうな顔をしています。
お互いがお互いに「癒し」を与えあっている感じです。
心の安定が免疫力アップにつながる
ある獣医さんが、次のようなことをブログで書いていらっしゃいました。
『長生きしている犬や猫には共通点がある。それは相性の合う飼い主と出会い、その飼い主からベタベタに可愛がってもらっているということ。
ベタベタに可愛がってもらっていれば、みんな長生きできるというわけではない。しかし長生きしている犬や猫は、例外なくベタベタに可愛がってもらっている。
どんなに良質なフードを食べても、どんなに快適な家に住んでも、飼い主との濃厚なふれあいがなければ、長寿犬や長寿猫にはなれない。』
長生きの秘訣を凝縮したような言葉だと思った次第です。
「大切に思っているよ。」とか「長生きしてね。」とか。そういう気持ちを事あるごとに、言葉やスキンシップで伝えてあげる。そうすることで、猫の心が安らかになれば、免疫力もアップして体の健康につながっていくものだと思います。