キャットフードは子猫用、成猫用、シニア用というように、ライフスタイル別に分かれています。しかし、その中にあって「全年齢用」「オールステージ対応」といったキャットフードも存在します。
このページでは全年齢用キャットフードにフォーカスして、解説していきます。
成長段階に応じたキャットフード
キャットフードは猫のライフステージに合わせたものを、与えてあげるのがベストです。
- 幼猫期 生後0日~2ヶ月
- 子猫期 生後2ヶ月~1才
- 成猫期 1才~7才
- 老猫期 7才~
幼猫期はまだ歯が生えていませんので、猫用ミルクを与えることになります。そして様子を見ながら離乳食に切り替えていきます。
約1年で大人の体に成長する子猫期は、成猫期の約4倍のエネルギーと栄養が必要です。カロリーが高く、タンパク質も多い子猫用フードを与えてあげましょう。
成猫用キャットフードは、成猫の健康や体格を維持することを目的として作られており、子猫用よりたんぱく質をやや抑えて作られています。
老猫期に入ると、基礎代謝が低下して、消化機能も衰えてきます。肥満を防ぎ、腎臓病などの疾患を予防できるように、タンパク質は控えめ、低カロリー・低脂肪のフードが求められます。
このように猫の年齢によって、求めれらるキャットフードは違ってくるものなのです。
全年齢用のキャットフードが必要になるとき
成長段階に応じたキャットフードが求められる中で、全年齢用のキャットフードが最も必要になるのはどのような場合でしょうか?
答えはズバリ「多頭飼い」の場合ですね。
例えば、子猫と老猫の2匹だけ飼っている場合なら、フードを区別して与えることもできるかもしれません。しかし、5匹、6匹、10匹(笑)となってくると、ましてや子猫や成猫、老猫が入り混じっていると、フードを区別するのは大変むずかしいでしょう。
そのような飼い主にとって、全年齢用のキャットフードはすごく重宝することになります。体型が違っても、年齢が違っても、すべての猫に与えることができるのはありがたいですよね。
しかし、逆に言えば、より一層キャットフードを吟味する「目」が必要になります。子猫にも老猫にも、「同じフード」を食べさせる訳ですから。
ちなみに、キャットフードのことを少し勉強された方なら、誰でも知っている「カナガンキャットフード」や「シンプリーキャットフード」も全年齢対応です。
全年齢対応にするためには、それなりの「質」が求められるということですね。
与えるときの配慮は必要
全年齢対応のキャットフードは、ライフステージに関係なく与えることができます。しかしある程度の配慮は必要です。
子猫の場合はお湯やミルクで少しふやかしてあげたり、高齢猫にはウェットフードをトッピングして柔らかくしてあげるなど、食べやすいように工夫をしてあげると猫も喜ぶと思います。
食事は猫にとって必要なエネルギー補給で有ると同時に、大切な「楽しみ」です。猫が喜んで食べてくれるような食事の時間にしてあげたいものですよね。